イナセくんと行く、新橋さんぽ

新橋さんぽ十歩目

とうふ三六五 小松屋商店

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朝の散歩中に見付けたのが、「とうふ三六五 小松屋商店」の看板。
外から見るとお豆腐屋さんというよりは、クレープ屋さんの様なおしゃれな店構え。
「とうふ三六五」の謎を解きたくなって中をのぞいて声を掛けてみました。

 

とうふ三六五の看板

 

すると朝早いのにもかかわらず、元気で爽やかな三代目の齋藤孝弘さんから、
「いらっしゃいませ!」と気持ちの良い声が返ってきました。

早速、看板を見て疑問に思った事を率直に聞いてみました。
「看板に書いてある“とうふ三六五”ってどういう意味なんですか?」
「うん、それはね365日毎日豆腐を食べて頂きたい!、毎日食べても飽きのこない豆腐ですよ!、という意味で三六五を付けているんだよ。」
そうだったのか!では同時に屋号の小松屋商店の由来を続けて聞いてみました。

「親戚で創業者の小泉長一郎(埼玉県の加須出身)が松永堂という豆腐屋さんに習いに行って、そこから独立をする時に名前の小泉の“小”と店名の松永堂の“松”を取って小松屋商店という名前で銀座(現プランタンの裏あたり)にお店を出しました。
当時加須にいた祖父が仕事がないので、小泉さんを頼って銀座のお店に修行に行き、その後のれん分けで新橋にお店を持ったそうです。
当時はのれん分けしたお店も多く、上野・蔵前・神宮前・鴻巣にありました。
ですが、時代の流れで跡継ぎがどんどん居なくなってほとんどのお店が止め、今はここ新橋店のみになってしまいました。」との事です。
「だから親類に小松の名前は誰もいないんですよ(笑)」とも付け加えてもくれました。

小松屋商店は明治の終わりに開業して、祖父が銀座・日本橋が食の中心だからと、その近くの新橋で独立したのが昭和6年。現在の三代目が家業が忙しくなり就職先を辞めて手伝いをする様になって早約20年が経つそうです。

 

三代目の齋藤孝弘さん。イケメンさんですね~

 

[ さんぽ公開日:2009/10/15 ]


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