「おはようございます！イナセです！」
今日もお日様が眩しい、清々しい一日の始まりです。
今回も前編に引き続き福島県いわき市より、新橋青年しんこう会（以下SSS）の復興応援一泊研修の２日目に同行させて頂きます！
午前７時からの朝食を済ませ、身支度を整えたら全員ロビーに集合。
オイラは少し早めに部屋を出て、お土産売り場に立ち寄ってからバスに搭乗しました。
 

 
午前８時にSSSを乗せたバスはスパリゾートハワイアンズを後にして、一路小名浜のボランティアセンターへ向かいました。
３０分程バスに揺られ、今回お邪魔したのは『ザ・ピープル』という名のNPO法人。
街作りを住民主体で行いたいと最初は主婦数名で、古着を燃やさずにどうにか出来ないものかと云う気持ちから１９９０年に設立された団体だそうです。
今回色々と説明をして下さるのは、ザ・ピープル代表の吉田恵美子さん。
現在、団体が一番力を注いでいる事業は被災者支援との事で、被災された方々が集える場の提供を行っているそうです。
近くのショッピングセンター“タウンモール・リスポ”の２階に『小名浜地区交流サロン』なる交流の場を中心となり去年１１月に開設させたり、地区の情報紙『おなはまサロンだより』の発行も行っていて、これは被災後休止していたものを今月より再開させられたと嬉しそうに話して下さいました。
そして今日SSSの方々とオイラが行うボランティアは、会の中心事業にもなっている古着リサイクルに携わる仕分け作業。
いわき市内に２２箇所、福島市等の県内１８箇所に設置されたリサイクルボックスから回収される古着は毎月１６トンを超えるそうで、その集まった古着は各用途に合わせ選別され、それぞれが新しい活躍の場を与えて貰います。
「それじゃ早速オイラ達の手で、古着を活躍の場に送り出しましょう！」
 

 
事前説明を受けたら、少し離れた所にある駐車場でブルーシートを敷いて仕分け作業開始です。
リサイクルボックスから回収された古着を、一時保管のコンテナから出してブルーシートに一斉に広げていきます。
今回の主な仕分け方は、バザー等でリユース販売可能な状態良好の物・半毛工程を経て自動車内装材等に成り得る木綿が５０％以上使用されている物・障害を持つ方々によって製作される工業用ウエスに成り得る物の３つです。
「３つに分類するだけならドンドン出来ちゃいそうだね！サクサクっと片付けていきましょ！」
なんて気軽に考えていたら…いざ初めてみると想像以上に仕分けの大変さを痛感します。
一着仕分けするにも、状態良好リユース可能の基準は人それぞれでこの判定に物凄く悩むし、リユースは不可能だと判断したらしたで、それが木綿５０％以上なのかをタグ確認しなくちゃならないし、物によってはタグ自体がない場合もあったりで思う様に作業が進みません。
中には極稀ではあるけど、回収袋から出した瞬間「ウッ…」って感じる物もありました。。。
原則、回収用リサイクルボックスへの投函は洗濯をした上での提供なんだけど、これじゃ不要品処分の為にリサイクルボックスを悪用してるんじゃないかと疑ってしまいます…
また時にはジーンズや革ジャン・毛布なんかも混ざっていて、慣れない仕分け作業に更なる遅れの拍車をかけます。
 

 
ですが作業もある程度してきたら、ＳＳＳの方々も段々と手際も良くなってきて次々と仕分けが進んで行く様になりました。
それぞれで役割を決め、コンテナから出したら流れ作業で古着を選別していきます。
どうしても選別に悩む品はザ・ピープルの方に確認しながら、少しでも多くの古着を仕分け出来る様努めます。
とは云え、回収し一時保管してあるコンテナの奥には、まだまだ大量の古着が積まれています。
「これが全部仕分けされるのは一体いつになるんだろ。。。このままじゃコンテナにも収め切れなくなっちゃうよぉ～！」
強い風にブルーシートが捲られ(めくられ)、詰める袋も飛んで行ったりと、テンヤワンヤな状況もあったけど、それぞれに仕分けされた古着を袋にまとめ、所定の保管場所に置いたらボランティアの終了です。
午前中のみと時間的には短いボランティアでしたが、今必要とされている事を手伝えたのは達成感もあり、ＳＳＳの方々からも少し笑みがこぼれている気がしました。