イナセくんと行く、新橋さんぽ

新橋さんぽ二十七歩目

がんばっぺ いわき=前編=

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手も悴む(かじかむ)1月最後の寒い土曜日。
夜明けから少し経った頃、オイラはSL広場に立っていました。

これから新橋青年しんこう会(以下SSS)の皆さんと、復興応援の一環とした福島県いわき市への一泊研修に同行させて頂きます!

実は新橋といわき市にはとても強い繋がりがあるのをご存知ですか?

それは、港区とニュー新橋ビル商店連合会がいわき市と『商店街友好都市との交流に関する基本協定』を結んでいるからなんです。だから震災後も幾度に亘り(わたり)、港区やニュー新橋ビル商店連合会からいわき市へ物資等の支援も行われているんです!

 


[今からみんなでLet's Go!]


午前7時にSSSを乗せたバスは新橋を出発し、途中茨城県友部SAで休憩をとり、午前10時過ぎに福島県いわき市いわき駅前に到着しました。

バスを降りて先ず感じたのは、思ったよりも寒くなくてちょっと一安心だという事。

そして見上げると、目の前にはLATOV(ラトブ)なる大きい複合ビルがそびえ立っています。
周辺を見渡しても、本当に震災でダメージを受けたのかと思う程、街の雰囲気は平穏を取戻しているかの様に感じます。

今からこのビル6階の『いわき産業創造館』で、いわき市職員の方から『防災講演会及び質疑応答』を行って頂きます。
 


[いわき駅前再開発ビルなんだって!]

 


[このエリアの一室で講習会開始!]

 


会場に入るとテーブルには、いわき市行政経営部危機管理室が作成して下さった資料が置いてあります。

パラパラっと捲って(めくって)みると、想像を絶する様な写真がいくつも掲載されています・・・

正面のスクリーンを使いながら、危機管理課長の緑川伸幸さんの進行で講習会が行われていきます。

震災当日から現在に至るまで、様々な事柄を話してくれました。

大量の瓦礫処分が未だ解決しない悩み、今後は再生可能エネルギー(海上天然ガスプラント等)を導入促進し、経済・産業の再生・創造を進めていく前向きな推進案、風評払拭に向けた広報活動等々。

中でも一番ビックリしたのは、原子力発電所事故の退避指示を市職員も報道で初めて知ったという事。

国も混乱していたのでしょうが、自治体にしてみたら「えっ・・・!?」って感じですよね。。。

現状での曖昧な国の政策のままでは、復興にどれだけの時間が掛かるのか不安でなりません。
 


[今日の為に資料も用意して下さいました!]

 


[スクリーンを地図も用意して下さってます!]

 

 


[皆さん真剣に聞き入っています!]

 


[とても優しそうな緑川伸幸さん!]

 

 

 

そして会場で昼食を済ませた後、午後12時30分よりバスで被災地の視察へと向かいました。

まず最初に着いたのは『よつくら港』

震災から1年近くも経っていると云うのに、海岸沿いには無残な姿の漁船が積み重ねられ、中身が無くなり骨組みだけになってしまった倉庫が、妙な静けさの中に佇ん(たたずん)でいます。。。

傍らにある階段も、地震と津波の影響で歪んだままになっています。

まるでこの場所だけ時間が止まっている様な、そんな不思議な感覚に陥って(おちいって)しまいます。

 

 


[いったい何隻の船があるんだろ…]

 


[中はどんな状況になってるんだろ…]

 


[石版がこんなに動いたなんて…]


すぐそばには『道の駅よつくら港』があります。

ここも一昨年の12月にオープンしたばかりだったのに、津波被害にあい、ようやく1月27日にこの仮設で仮オープンをしたそうです。

店内には新鮮な野菜やお惣菜、日用品なんかも販売されています。

そして奥には大きな垂れ幕が!ここに住む方々の復興へ向けた熱い心意気を感じます!!
 


[日々の生活に直結で中は大賑わい!]

 


[がんばれ東日本の垂幕に感慨無量!]

 

[ さんぽ公開日:2012/03/01 ]


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