イナセくんと行く、新橋さんぽ

新橋さんぽ二十七歩目

がんばっぺ いわき=前編=

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再びSSSを乗せたバスは、四倉から新舞子を経由し平沼ノ内へ。

海岸が約60kmにもわたるこの辺りは、夏になると10ヶ所の海水浴場が約100万人の来場者で賑わうそうです。

だけど、海の汚染が心配されている限り、賑やかな夏がいつになるかは分からないんだよね・・・

海沿いを走るバスから見える防風林(松)が津波被害を軽減してくれたとは云え、場所によっては大きな被害を受けています。

そう云えば奇跡の一本松ってのがあるなら、ここの松達も評価を得て良いんじゃない?と思ったり。

突然右手に現れたのは、ニュースで見た事のある瓦礫が山の様に積まれた中学校。テレビで見るのと実際に見るのとでは感じるものが全く違います。。。

いつまでこのままの状態にしておくのか。急に得も言われぬ憤りが胸に込み上げてきました。

 


 
[この松並木のお蔭で軽減が出来たんだね!]

 


 
[自然の力って改めて怖いと思う…]

 


 
[中学校に積み上げられた瓦礫の山…]

 

 
続いて訪れたのは『塩屋埼灯台』

残念な事に、現在は立ち入り禁止で灯台に上がる事は出来ません。

日本の灯台50選にも選ばれ、美空ひばりさんのみだれ髪の歌碑もある絶好の観光スポットなのに、人も疎ら(まばら)で冷たく強く吹き付ける風が一層の寂しさを感じさせます。。。

再びバスに乗り込み、山間を抜け平薄磯地区の平豊間が見えた瞬間、オイラの背筋にゾクッとする震えが走りました。

山と山の間から目の前に広がる光景は、辺り一面何も無い平地が広がっているだけ。。。

そこの全てが津波によって根こそぎ浚われて(さらわれて)しまった事が容易に想像出来る衝撃的な光景です。

狭い道路をゆっくりと走るバスの左右には建物の土台だけが残され、その隙間を埋め尽くす様に雑草が生い茂っています。

言葉を使うならどう表現すれば良いのか?頭で考えても視覚から得る光景に全ての言葉が掻き消されてしまいます。

津波って・・・自然の力って・・・人間に理性で考える余裕すら与えてくれない程、強大な恐ろしい力を秘めている事を改めて痛感させられます・・・

そして、未だ多くの方々が生活をしている応急仮説住宅地を通り抜け、視察の全工程を終了しました。
 


 
[有数の観光名所なのに残念…]

 


 
[またここに住む事が出来るのかな…]

 


 
[本当に家があったか信じられない…]

 

[ さんぽ公開日:2012/03/01 ]


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