イナセくんと行く、新橋さんぽ

新橋さんぽ二十歩目

普通救命救急講習会

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だれか!だれか来て下さい!!
街中で突然、緊急の事態に遭遇した時、速やかに応急手当を行う事が出来ますか?
中途半端な知識や技術で、真の救命活動に貢献出来るとは思えません。
以前から関心のあったオイラに、新橋青年しんこう会(通称SSS)から普通救命講習を受講するという連絡があり、一緒に参加させて貰う事になりました!
朝の10時に伺ったのは芝消防署。ココの四階で講習会が行われます。
既に会員の方々も集合しており、挨拶が済むと直ぐに講習会は始まりました。


[シッカリ学んでいくぞぉ~!]


[なんだな緊張してきた。。。(汗)]

 

 
初めに応急手当の重要性と必要性の説明を聞きます。
応急手当の目的として「救命」「悪化防止」「苦痛の軽減」の三つがあるそうです。
救急車が要請されてから到着までの全国平均時間は約6~7分で、心臓停止から約3分で死亡率が約50%に達するとの事で、いかに素早い応急手当が重要で必要なのかを実感させられました。
また、その場に居合わせ、身に付けた応急手当で救命活動の出来る市民を「バイスタンダー」と呼ぶそうです。それでは、いよいよ説明も終りダミーを使っての救命処置の体験です!


[とても分り易い説明です]


[皆さん真剣に聞き入っています]

 

 
救命処置とは【心肺蘇生】【AEDを用いた除細動】【気道異物除去】の三つをいいます。
まず傷病者を発見したら、その場の安全を確認し二次的危険を取り除きます。
安全を確保もしくは移動した後、傷病者の肩を叩きながら呼びかけ反応を確認します。
「もしもし、わかりますか?」「大丈夫ですか?」・・・反応がありません。。。
反応がないと判断した時点で大きな声で「だれか来て下さい!!」と周りに助けを求めます。
集まってくれた助力者に「あなたは救急車を呼んで下さい!あなたはAEDを持って来て下さい!」と具体的な指示をして協力を求めます。


[今日のオイラのパートナー]

 
傷病者の額に片手を当て、もう一方の手の人差し指・中指をあご先に当て持ち上げる様にし、頭を反らして気道を確保します。傷病者の口・鼻先に自分の頬を出来るだけ近付け、胸腹部を注意深く観察します。そして、その状態での呼吸の有無を10秒以内に確認します。呼吸がなければ脈拍もないと判断して、ただちに胸骨圧迫と人口呼吸を行います。


[グッと顎を上げ気道確保をします]

 
人工呼吸は気道を確保したままの状態で、額に当てていた手で鼻を摘んで塞ぎ、口を大きく開け傷病者の口全てを覆うように密着させ、胸を見ながら膨らむ程度に1秒かけゆっくりと2回行います。
この時、感染症のリスクを避ける為に、人工呼吸用マウスピースを用います。躊躇われる時は次の胸部圧迫に進んで構わないそうです。


[専用マウスピースは一方弁付で逆流しません]

 
胸骨圧迫は傷病者の胸骨の真上(乳頭と乳頭をむすぶ真ん中)に片方の手の根元を水平に当て、もう一方の手を重ねます。
胸が5cmほど沈み込む強さで、1分間に約100回のペースで30回絶え間なく圧迫します。
肘と背中を伸ばして、腕だけの力でなく体全体でテンポ良く押し、また、沈み込んだ胸が元の位置に戻る様に、位置がずれない事にも注意します。


[体全体でリズム良く!]


[少し早目にモシカメを歌うと約30回!]

 

 
【心肺蘇生】はこの胸部圧迫30回と人工呼吸2回を1セットとして、傷病者に回復の兆しが現れるまで、もしくは救急隊員が到着して引き継ぐまで絶え間なく繰り返し続けて行います。

[ さんぽ公開日:2010/12/18 ]


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