イナセくんと行く、新橋さんぽ

新橋さんぽ二十歩目

普通救命救急講習会

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続いては【AEDを用いた除細動】を学びます。
除細動とは、止まってしまった心臓を電気ショックにより、本来のリズムに回復させる事を言います。


[最新型はとってもコンパクト]

 
先ず電源を入れ、AEDの音声メッセージに従い行動します。
傷病者の肌に直接貼る必要があるので衣服を開き、AEDに付属されている電極パッドをそこに描かれている位置(一枚は右鎖骨下側・もう一枚は左脇下5cm程)に貼り付けます。
体が水に濡れている時は、電流が心臓へ十分に伝わらない事もあるので良く拭き取ります。
また、体毛の濃い傷病者の場合は一度強く押し付けたパッドを剥がし、体毛が抜けた場所に新しいパッドを貼り直します。


[装飾品や湿布等も外して下さいね!]

 
次いでAEDが自動解析を行うので傷病者に触れない様にします。
電気ショックが必要な場合は自動充電が開始され、準備が整うと「ショックボタンを押して下さい」と音声指示が流れ、ショックボタンが点滅します。


[腕を拡げ触れない様にアピールします]

 
傷病者に自身・その他の助力者が触れていない事を確認し、ショックボタンを押します!


[迷わずプッシュ!!]

 
電気ショックを行った後AEDの指示に従い、直ちに【心肺蘇生】を再開します。
心肺蘇生再開後2分経過する毎にAEDが自動解析を行うので、その時も音声メッセージに従い心肺蘇生を中断し指示通りに行動します。
必要がある場合は再度電気ショックを行う事になります。
救急隊員に引き継ぐまでパッドは貼ったまま心肺蘇生を行い、到着した時は実施した電気ショックの回数や処置の内容を伝えられる様に努めます。
また小児(1歳以上8歳未満)には専用の電極パッドを使用し、やむを得ない場合のみ成人用パッドで代用します。
機種によっては切り替えスイッチがあるタイプの物もありますので、使用時は慌てず確認を行って下さい。


[必ず切り替え確認をして下さいね]

 
心肺蘇生により傷病者の呼吸が確認出来たり、何かしらの反応が現れた時は、「回復体位」で救急隊員を待ちます。
回復体位とは、傷病者を横向きに寝かせ、嘔吐しても安全な様に気道を確保させる体位の事です。
寝かせた傷病者の上側の腕の掌を顔の下に入れ顎を突き出す様に下を向かせ、姿勢が安定する様上側の足を曲げて地面に着けます。
血液の滞りを避ける為に、30分おきに反対側へ向きを変えると良いそうです。


[向こう側の肩・腰を手前に
引き起こす様に]


[正しい手順なら重い方も楽に
動かせます]

 

 

[長尾SSS副会長による一連の処置手順]

[ さんぽ公開日:2010/12/18 ]


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