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[2016/03/31] 四十一歩目 『新橋駅近BAR』その3


マスターとお話をしながらもさきほどからチラチラと視界に入って気になっている生ハム
「生ハムが置いてあるBARってよくあるのですか?」
「当店では、以前在籍していたスタッフがスペイン料理やシェリー(スペインの白ワインの一種)に精通していて、開店当初から用意してありました。スペインと言えば生ハムが有名なので扱っていたようです。そのスタッフは退職してしまいましたが、今ではすっかり名物です」
生ハムというとイベリコ豚を使用したハモン・イベリコが有名ですが値段が高くなってしまう為、ハモン・セラーノ(ハモンはハム、セラーノは山という意味)というスペインの山岳地帯で作られ20か月熟成したハムを提供しています。熟成期間が長くなると塩気がほどよく抜けて口当たりが良くなるのだそうです。こちらはハーフサイズでも注文できるので一人で来た時も頼みやすいですよね。
 


ハモン・セラーノ


スライスして…


生ハムハーフサイズとクロンダイクハイボール

 


スタッフのみなさんはスコットランドに行ったことがあり、そこでの体験を活かし本場のパブを意識した店内の作りや、蒸留所のスタッフとの対話からウイスキー作りに対する熱意を知り、改めて商品への思い入れや大切に扱おうという意識が生まれるそうです。
「日本ではウイスキーをロックや水割りで飲まれる方が多いのですが、スコットランドではストレートで飲むのが普通。それは冷やしてしまうことによりウイスキー本来の持ち味、香りが閉じてしまうからです。日本でもストレートを楽しむ文化が根付くとうれしいですね」

店内を見渡すと壁にたくさんの鏡がかかっています。これはパブミラーと言ってスコッチのブランド蒸留所のポスター代わりの広告になっているようです。
 


パブミラー


寄贈された絵画。絵だと気付かなかった…

 

 


マスターのお話をきいていたらウイスキーをストレートで飲みたくなってきました。 注文をしたいけど・・・ 興味はあるのですが、ストレートで飲むことにに慣れていない僕。
「初心者でも飲みやすいウイスキーをお願いします」
するとマスターはアランの17年を選んでくれました。クセがなくて僕でも美味しく頂けましたよ。好みの違いもありますが、慣れてくるとピート(シングルモルトの原料である麦芽を燻す時に使う泥炭)が効いたクセが強いウイスキーを好んで飲む方もいらっしゃるそうです。
 


アラン17年

 

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