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[2012/12/30] 三十二歩目 『タミヤプラモデルファクトリー』

「イナセ君、今度はB1に行こうか。」
半谷さんの後に続きB1に降りて行くと、静寂だった1階とは全く違うフロアーの雰囲気になっています。 「B1は動く模型のフロアーでミニ四駆とラジコンカーを扱っているよ。実は今、タミヤが一番力を入れているのがミニ四駆なんだ。」

ミニ四駆は1985年頃、高価だったラジコンを買えない子供向けに作られたのが始まりでした。これが一つのブームになり、その後1995年頃に漫画やアニメ(爆走兄弟レッツ&ゴー)で取り上げられたのがきっかけになって第2次ブームが起きました。そして現在3次ブームが起きています。

今のブームはタミヤが新橋に出店したことが1つの大きな要因になっています。
これはサラリーマンの街と呼ばれている新橋には、子供の頃にプラモデルやミニ四駆を経験したサラリーマン達が大勢いるはずである。そうした人たちに喜んでもらうために新橋に出店しよう!という社長の強い意見によって決まったそうです。このことによって、平日にはサラリーマンなどの当時のファンで店内は賑わい、週末や祝日には親子連れの人たちで賑わって、現在のブームの先端に君臨しているのです。 以前のファンの掘り起こしで新橋を選んだことは凄いなぁと思うし、それが的を獲て再びブームを起こしたタミヤにも感心させられます。

ミニ四駆の大会は数多くあり、各地で行われる小さいものから、最上位は世界大会、また国内で開催されるジャパンカップなど国内外に問わず強豪が出場する大会までもあります。
大きな大会のほとんどがタミヤの主催で行われていて、2012年には13年ぶりに復活したジャパンカップも行われました。その光景がミニ四駆のコーナーにあるモニターに映し出されています。映像には、子供だけでなく大人も白熱しているレースの様子が伺い取れます。
「ジャパンカップもあるのですね。」
「ジャパンカップは、今のブームがきて復活したんだよ。この大会には子供も大人も含めて10000人もの参加者があったんだ。以前は子供の大会しかなかったからね、今は大人も参加できるクラスもできたから、子供よりも大人の方が熱くなっている人が多いかもね。」

ミニ四駆はプラモデルと同様に車体のキットがありそれを作れば一応は完成なのですが、決められたコースで速く走らせるのが目的なので自分でチューンアップしていきます。

 

 


かっこいいミニ四駆、結構なスピードが出ます


ミニ四駆のキット、お手頃価格です。


ミニ四駆の組み立て方とペイントの
説明が書いてあります。
 

 

ミニ四駆を速く走らせる為のグレードアップパーツは多くの種類があります。速く、正確に完走させるためには、モーター、ローラーやギア、ウエイトなどのものを試行錯誤しながら上手に組み合わせてカスタムしていかなくてはいけません。
そんなグレードアップパーツを取り付けるには、ニッパーやヤスリといった工具も必要になってきます。大人は使い慣れているかもしれないけれど、子供には危ないものも多いので、父親が扱い方を教えて上げなくてはいけません。子供と一緒に来る父親がその役割をしっかりと果たしているようで、TVゲームでは子供にかなわないけど、工具を使いミニ四駆をチューンアップする技術は大人の方が上手なようです。
そんな技術を子供に教えることで学習にも役立ち、また子供自身であれこれ考えて自分で経験を積み重ねて、チューンアップ出来るようになっていきます。
「子供も工具をすぐに使いこなすようになるので、ちょっと手先の器用な子だったら、すぐにお父さんは追い越されそう。」

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