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新橋レポート

第1回 桜と新橋と小学校跡

 今年は例年に無く「桜」の年、歌の世界でも「桜」というタイトルの歌が大ヒット、新橋に は昔から桜田、桜川、西桜、南桜など桜の付いた小学校が在り、創業100年を超えながら廃 校を迎えてしまいました。今日では公園として、学習センターとして、福祉施設として新しく生ま れ変わっております。新橋界隈には親子三代桜田育ちなどという新橋っ子が店を構えていたり、 周辺の日比谷通り沿いから見る芝公園、増上寺の御門と古桜が織り成す絶景や、東京タワーへ 抜ける見事な桜回廊が楽しめたり、港区芝新橋周辺と桜は切っても切れない歴史があるんです よ。

 人の集まるところには町が出来ます。お城の周りには城下町が、お寺の周りには門前町が、 駅の周りには商店街が、そしてこれらの街はある周期で静と動を繰り返しています。栄枯盛衰、 ちょうど春が来るまではじっと葉も付けずにたたずんでいた桜の木に気が付くと一気に芽吹き、 花が咲き乱れ、やがて青葉を輝かして初夏を迎えるように。今新橋は何回目かの葉境期に来て います。大正の大震災、昭和の大空襲、そして平成の社会不安、自然をないがしろにすると天 災、人災が起こり、街が荒れ、自然を大切にすると静かなやすらぎが訪れます。もしかしたら 今の新橋も日本も明治維新ならぬ平成維新の真最中なのかも。動の時代だからこそ「美しい桜」 を大切にしましょう。やがて来るやすらかな静の時代のために。

 皆さんにとって思いでの「桜」、瞼に残る「さくら」はどんな「SAKURA」ですか?
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