HOME新橋さんぽ新橋レポート > レポート詳細



新橋レポート

第5回 鳥割烹 新橋末げん

 

 そしてまずはこちら。玄関を入ってすぐ左手に、写真と絵が飾ってあります。これは、平成8年に建て直す前のお店。

以前の末げんの写真と絵が飾られています。
末げんのシンボルだった、間口九間の黒塀が描かれています。当時はこの黒塀の前で待ち合わせする人が多かったそうです。

 創業以来末げんのシンボルとなり、待ち合わせの場所にも使われていたという黒塀が描かれています。現在はその黒塀はもう無いとのことですが、店内には旧店舗の資材がいたるところに使用され、落ち着きのある雰囲気を醸しだしています。

その一つは廊下に。

竹の格子
「このあめ色は長い年月をかけないと出ない」とは丸さん

 竹製の格子は約1世紀も経っているのに、艶がありとても綺麗な輝きです。この他にも、お手洗いの桐の扉や玄関などにも旧店舗の木材が使われています。

 私もこういった味のあるものや歴史のあるもの、大好きです。あったかい温もりのある雰囲気がいいですよね。

 丸さんは「昔からのお客さんが“懐かしい”ととても喜んでくれます。また私達も、昔の気持ちや思い入れを忘れないために」 とも言われてました。
  何でも新しいものがよい訳ではないのですね。伝統を受け継ぎ、守り、歴史を刻んでいくという末げんの思いを感じました。

 

一覧へ戻る