イナセくんと行く、新橋さんぽ

新橋さんぽ十四歩目

芝消防団 第一分団

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『火事と喧嘩は江戸の華』とよくいわれますが、火事は実際におきてしまうと町中を灰にしてしまう恐ろしいものです。江戸時代でも如月が一番火事の多い月でした。
新橋でも冬晴れの日が続き乾燥しています。東京にはずっと乾燥注意報が発令されています。火の元にはどの季節も注意しなくてはいけませんが特にいまの季節は注意が必要です。
火災といえば消防署を連想されるかもしれませんが、地元の消防団の活躍も忘れてはいけません。新橋の消防団は、芝消防署に管轄されている芝消防団の第一分団です。芝消防団は新橋の第一分団から芝浦・台場の第八分団の八つの分団によって構成されています。芝消防団の定員は226名で、第一分団の定員は26名なのですが他の分団には定員に届かないところもあるそうで定員を超えても募集しているのが現状です。
第一分団の格納庫は新橋一丁目東部町会のはずれ(ほぼ銀座)に一つと桜田公園の隣にもう一つあります。

 

格納庫の看板

 

先日、月例の分団会議にお邪魔してきました。
分団会議では、波田野分団長をはじめ副分団長ほか団員の方たちで和やかに会議をされてました。
「おおイナセくんよくきたね。」と分団長が迎えてくれました。
消防団は元々江戸時代の明暦の大火(1657年)を機に大岡越前守忠相が組織した町火消し(いろは組、現在のめ組もこの名残)から明治時代の消防組、昭和初期の警防団となり昭和22年に消防団令が公布されて全国の市町村に組織されました。
町火消しのころにはすでにオランダから伝来された龍吐水(りゅどすい)と言われるポンプも延焼を防ぐために使われており、この頃は纏(まとい)持ちが先頭になって火災現場にわれ早くと駆けつけていたそうです。

現在の消防団の活動を聞いてみました。
「消防団の仕事は、厳しいのですか?」
「消防団員は非常勤の特別職地方公務員であり、その所属する消防署の管轄区域の安全を守る為に組織されているんだよ。」と続けて
「消防団は日々その町の災害を防ぐ為に働いているんだ。また、災害が出てしまった時でも直ぐに駆けつけられるように訓練をしてるんだよ。」と分団長。
「かなり厳しそうですね。」
「いや、そんなことはないよイナセくん。私は35年も所属しているしね。」

 

笑顔の波田野分団長

 

和気あいあいながらも真剣な会議

 

[ さんぽ公開日:2010/02/15 ]


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