イナセくんと行く、新橋さんぽ

新橋さんぽ二十五歩目

粋の継承=浴衣の着付け編=

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『オイラもここまでは何とか上手く・・いってる・・はず?皆さんも順調そうだな』
 


ひとりひとりに教えてくれます


まずは帯を締めた完成型をみます


『貝の口』キリリとした感じがします

 
さぁ、この後いよいよ帯締めです。
『男の着物は腰で着る』と言われるように男性の帯は腰骨の辺りで締めます。
色々な締め方があるようですが今回は『貝の口』という締め方を教えていただきました。
前準備として細身の人はタオルなどを挟むと帯が安定するそうです。
 
始めに帯の端から20センチくらいを縦に半分に折り、その部分を背中の方に固定するように帯を体に二回り巻きます。それでも帯が長く余ってしまったら、余っている部分を内側に隠すようにして折って長さを調節します。
 
ここからが一番重要な最後の結びなのですが、両手を後ろに回して締める為なかなか上手くいきません。周りの人たちも四苦八苦しています。
それでも青木さんが一人ひとりに丁寧な指導をしてくださり、しばらくするとあちらこちらで「できた!」とか「長さが短いけど形は合っているでしょ!」と嬉しそうな声が聞こえはじめました。
 
オイラも締めた帯を外してもう一度ひとりでやってみたんだけど・・・
青木さんに手伝ってもらった時と違ってどうしても帯がだらしなく緩んでしまって決まらない・・
「イナセ君もっとギュッと締めなくちゃダメだよ。」と青木さんに教えられ、何回も練習してようやくピシリと締められるようになったぞ。
「帯をギュッと締めると、なんだか気持ちまでもがシャキッとしてくるね!」
 


帯を2回体に巻いて


手際よく帯を締めて


「おぉ!!上手ですね」

  
皆さん結構熱中してもう少し練習したいという声もあったのですが、これからは女性陣の番です。
 
今回は新橋こいち祭ゆかた美人コンテストにおいて第15回審査員特別賞受賞の安岡由美香さんと第16回新橋ねっと賞を受賞された佐竹美砂さんが参加してくれています。
二人とも魅力満点で、素敵な女性です。
 
オイラは始めドキドキだったけど、二人はいまどんな気持ちなのかな?
「イナセ君、私は緊張というよりも凄くテンションが上がっているよ」と
わくわくした様子の佐竹さん。
 


左が安岡由美香さん、右が佐竹美砂さん


なんか難しそうだなぁ


男性とは帯の形も違います

 

  
講師の青木さんも分かり易い様に今度は女性用の浴衣に着替えてくれました。
男性の浴衣と女性の浴衣の大きな違いは、ちょうど帯を結ぶところの浴衣の一部を端折る(はしょる)ことと、帯板を使うこと。また女性には肌襦袢という下着があるところです。
帯の結びはキリリとした『貝の口』より見た目に華やかで可愛らしい結び方が若い女性向けということで、女性陣は『文庫』という結び方を教わることに。
 
さすがにお二人ともゆかたコンテスト受賞者だけあって、飲み込みが早いようです。
真剣な面持ちで青木さんの指導を受け、あっという間にマスターしてしまいました。
「やっぱり飲み込みが早いですねぇ~」
「先生が、ポイントポイントを的確に教えてくださり、粋に早く着る応用をしっかり指導してくださったお陰だからよ。」
今度はお二人ともひとりで挑戦です。
ほんの少し青木さんにお直ししていただいただけで見事に完成。 
 

[ さんぽ公開日:2011/11/16 ]


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