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[2016/08/13] 四十二歩目 『いわき市港区交流ツアー』


いわき市は今年で市制50周年。昭和41年に14の市町村が合併して市になり、当時は日本一広い市と言われていました。50周年の記念事業として、「いわきサンシャイン博」を開催しておりその一環として、またいわき市と港区新橋の「商店街友好都市に関する基本協定」を締結して8年目になる今年「港区といわき市の交流ツアー」が開催されると聞き、今回は私コイキが行くことにしました。
 


 


 

 

朝8時に新橋SL広場で集まりバスに乗り込み一路いわき市に向かいました。
バスの中でいわき市の職員の方から、今回の「いわきサンシャイン博」は市全域を会場とした博覧会で「観る」「学ぶ」「交流する」をテーマに、東日本大震災で日本国内はもとより全世界からいただいたさまざまな支援に「ありがとう」の感謝の気持ちを込め、活気に満ち溢れた現在のいわき市を見てもらいたいとの思いで開催している旨を伝えられました。「今日一日がたのしみだわ!」
バスは約2時間ほど常磐自動車道を走っていわき湯本ICを降り、いわき石川バイパスに入りました。すると急に田んぼの景色が広がり、気もちも田植えへの思いが高ぶります。

いわき湯本温泉街近郊のいわき市常磐西郷町に着くとバスから降り田んぼへと移動します。
そこで出迎えてくださったのは、いわき市の東京事務所所長をされていた歴代の所長さん達でした。
いわき市の東京事務所は新橋駅前にあるニュー新橋ビルにあり、今回の参加者とは知り合いの方も多くいらっしゃいました。歴代所長さんから挨拶を頂き、引き続き田んぼの持ち主から田植えのやり方を教えていただきました。
 


 


 

 


 


 

 

 

今回田植えする苗は、東日本大震災後に復興の願いを込めて、いわき産米で醸造した日本酒 「絆」用の酒米「天のつぶ」と説明がありました。
また、田植え初体験者の参加者に心強い助っ人が!いわき湯本温泉郷の女将さん達(湯の華会)ももんぺ姿で一緒に田植えをしていただけるとのこと。湯の華会はいわき湯本温泉旅館の女将さん達が東日本大震災の影響により風評被害で減少した宿泊客を呼び戻そうと昨年8月に「フラのまち」を宣言し、女将さん達が着物姿でフラの披露や、オリジナル商品の開発などに取り組んでいます。

さて、いよいよ田植えが始まります。「さーてっと、私もがんばって田植えに参加しようっと」。
参加者は靴を脱ぎ裸足になってズボンの裾を上げ、左の手のひらいっぱいに苗を受け取って田んぼへ入っていきます。さあ私もうまくいくかドキドキしながら田んぼへ足を入れていきます。お陰様で天候は晴天、5月というのに日差しはとても強く水はぬるく、土はぬるっとしていて足を入れるとくるぶしの上あたりまで沈んでいきます。「うわっ、すべらないように・・」
 


 


 

 


 


 

 

 

教わった通り苗2~3束を左手から取ってそれを田んぼに植えていきます。初心者のために 田んぼの中には碁盤の目のように線が引いてあり、ちょうど線と線が重なりあった所に植えていくようになっていました。目の前の数か所を植えては前進して次の場所へ移るのですが、思ったようには足が泥から抜けず転ばないようにへっぴり腰になってしまいます。
10分もすると泥と足の感覚もつかめて動きもスムーズになると楽しくなってきました。動作に慣れてくると左手に持っていた苗も無くなり追加をもらってはまた田植えに戻りました。やはり大勢で行う田植えは思ったよりも早く終わりました。短い時間でしたが中腰での作業は結構大変でした。今では機械化されていますが、昔は全部手作業でやっていたことを考えると重労働だったんだと改めて農業に携わっていた方の苦労が少しわかった気がしました。お米一粒一粒の大切さ、それを育てる方、水や太陽等への感謝の気持ちが田植えをしたことで湧いてきました。 田んぼから上がると足には泥がいっぱい付いていてそれを田んぼの直ぐ脇を流れている側溝に入り、そこの水で泥を落としました。水は田んぼの水と打って変わって冷たくて気持ちいい温度です。 でも、少し入っていると今度は冷えてきました。
 


 


 

 


 


 

 

 

田植えが終わると湯の華会から突然のプレゼントがありました。
日頃は着物で踊っているフラを、今日は特別にもんぺ姿で披露していただけるとのこと。 さすがに見た目は違えど踊りはやわらかくあのフラの動きでした。不思議なもので一曲終わるころにはフラの衣装で踊っているかのように見えてきました。「私もちょっとフラをやってみたくなりました。」
私たちは日ごろ見慣れたフラの衣装とは一味も二味も違うスタイルのフラを堪能しました。 残念ながらフラ女将とはここでお別れです。
 

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