しんばし通

Shinbashi Expert しんばし通

[第二幕] 新橋の過去・現在・未来

第2回 皐月は新橋烏森、祭りだ神輿だ「輪一緒」


 5月、ハナミズキも満開、サツキの花が咲き誇る季節になると、新橋の守護神「烏森神社」の大祭が始まります。季節はゴールデン・ウィークの真中、節句の日を中心に各町内の氏子が集まり、昭和37年までは牛車に引かれて町内を巡幸、その後交通事情の悪化で中止となっていた大神輿(通称千貫神輿)が隔年ごとに氏子の青年達を中心とした「皐月会」と氏子頭「め組」の協力によって各町内を巡幸出来るようになりました。

 いつもは社殿に鎮座召しますこの八つ棟型の神輿は、神田田代町「だし鉄」こと山本正太郎作で蕨手上に烏を置く平屋台の珍しい神輿です。神社参拝の折には是非この大神輿も参拝下さい。

 今年は戦後の混乱期で狭くなった神社の参道が少しずつ復興し、お祭りには地元の新波会(踊りの会)の方々が参道入り口に茶店を出して参拝客をお迎えするそうです。

 新橋には「烏森神社」を中心に神輿の「皐月会」、鳶の「め組」、囃子の「加良寿連」、踊りの「新波会」など江戸の文化を今に繋ぐ粋な無形文化が残っています。寄る年と共に年々威勢が衰えてはいますが「ここ一番踏ん張るのが新橋っ子の意地って奴よ」というわけで今年のお祭りはいつもより力が入っているようですよ。

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