最後は新橋駅烏森口まで徒歩約２分の「Klondike Highball」（以下クロンダイクハイボール）さん。こちらはスコッチを中心に揃えているBARと聞いていますよ～。さてさて２階のお店まで一気に階段で上って行きます。
「こんばんは～」
「いらっしゃいませ」 
 

この看板が目印です

ボトルがずらっと並んでます

さて、何を頼もうかな。ビールのサーバーはあるけれど、せっかくBARに来たのだからカクテルやウイスキーを飲みたいな。 それにしてもボトルがたくさんあって目移りしちゃいます。
そういえば店名がクロンダイクハイボールだけど、そういうハイボールがあるのかな。 マスターに聞いてみよう。
「あのう、クロンダイクハイボールというハイボールがあるのですか？」
「はい、ハイボールではなくカクテルになります。アルコール分が低めでジンジャーエールで割ったとても飲みやすいカクテルです」
「名前にハイボールって付いているけどカクテルなのですね。ではそれをお願いします」
「クロンダイクという言葉を初めて聞いたのですが、何でしょうか？」
「クロンダイクとは19世紀末にゴールドラッシュで有名だったカナダ北西部の砂金の産地で、当時の鉱夫たちが好んで飲んでいたそうですよ。日本でも1950年頃から愛飲されていた古くからあるスタンダードカクテルです」 こちらのお店では辛口・甘口の2種類のベルモット（ベルモットとは白ワインをベースとして香草やスパイスを配合して作られるフレーバーワイン）にレモン果汁、辛口のジンジャーエールを注いで完成です。
口に含んだ瞬間は甘みが広がりますが、後から辛みがピリリと効いてとてもスッキリしておいしい！最初の一杯に向いているかも。
 

これがクロンダイクハイボールです

「ところで、店名が長いなと思ったのですがどうしてこの店名にしたのですか？」
「オープンする時にどんな店名にするかオーナーが思案していたところ、お客様からこちらの店名を提案していただいて決めたそうです。ちなみにこちらは2号店で本店が有楽町、３号店が神田にあり、それぞれ長い店名がついています。長いほうが覚えてもらいやすいという考えのようです。」

「どうして新橋に出店したのですか？」
「当初神楽坂で物件を探していたのですが見つからず、たまたまこちらの物件を紹介されたそうです」

こうして2004年12月15日にめでたくオープンしたんだね。
「マスターは創業当時からいらっしゃったのですか？」
「私はその頃イタリアンレストランに勤めていて、仕事上がりに有楽町の本店へ飲みに通っていました。別のレストランに転職しようとしていたのですが、その時にオーナーから声をかけてもらって現在に至っています」
マスターご自身はウイスキーはもちろん、白ワインも好きなんですって。焼き鳥にビールやレモンサワーも嫌いではないそうです。 出店もマスターの転職も話のすれ違いでここ新橋に。これはきっと何かの縁があるはずだね！